新年早々に7泊も家族で旅をするんじゃない

妻、1歳の娘、3歳の大型犬と車で函館3泊、青森2泊、秋田2泊
kakijiro 2026.01.14
誰でも

もうタイトルにすべてを詰め込んでしまった感が強いものの、2026年の始動である1月5日からいきなり7泊も出かけてしまった。すべては函館と青森を往来しあう狂気イベント『青函往来』を思いついてしまったことに尽きる。函館編の様子はNHKニュースで5分の特集になっているのでよかったら。ちゃんと仕事(?)もしている。

まずほとんどの人はこんなことを思いつかない。なぜなら絶対に大変だからである。それぞれの土地のプレイヤーを巻き込むことも困難。真冬の北国は交通アクセスが止まってしまうリスクもある。このどれもを無視して、思いつきだけで実践してしまった。しかも、娘と犬を連れて車での大移動。一人でやるだけでもしんどいのに、何もかもが想定外で脳髄がほんまに痺れた。

まず移動が疲れる。函館から青函フェリーに乗って、青森へ移動。宿は少し離れたエアビーで、信じられないぐらい雪道がぐちゃぐちゃだった。聞けば新興住宅街で除雪が後回しになりがちらしく、冬に1000件くらい行政にクレームがいくそうだ。信濃町で雪に少し耐性はあるものの、知らない家で娘と犬の世話をしながら、知らない土地で犬の散歩をする。

そこに朝から大移動の青森ツアーが重なる。タスクが無限で予測可能性がどんどん下がって、こりゃもう無理かもなと思った。だが、やる。楽しみながら、やる。人生で一番車が揺れたぐらいの雪道で、ストレスで神経がすり減りつつも、青森⇔弘前の片道1時間半移動をこなした。そして合間に犬の散歩。休む間もなくトークへ突入。1500円のユンケルをコンビニで緊急GETしたんだけど、バイオハザードの回復役に思えた。

そのまま打ち上げを2時ぐらいまでやりきって、最後は胴上げされてまた街から離れたエアビーで帰るものの、娘の朝は必ず7時から始まる。ボロボロのまま秋田に移動しなければならない。雪道はなんとか回復していて安心。晴れ間もたまに覗いたりして、途中大館市に立ち寄って「秋田犬」目当てで施設をまわる。宿は五城目町の「森山ビレッジ」。ここも犬がOKの宿泊施設で、坂の上に作られたシェアビレッジ的な場所だった。前から気になっていたので、帰り道に2泊して回復しながら信濃町へ戻る作戦だった。

このすべての移動に必要なのが、大荷物を運んだマイカー「デリカ」(安心!フレーム頑丈!)から大型犬用のクレートを家に運び入れて、小さな引っ越しをしなければならない。これもまぁ大変っちゃ大変で、雪で足元が悪いから余計にくたびれる。そして歩き始めて好奇心旺盛の無限散策といたずらは止まることなく、イヤイヤ期の頭みたいなものも見えてきていた。それでも旅は楽しんでなんぼ。途中、温泉に立ち寄って娘を抱えたまま温泉と水風呂を交互に入れてやった。ざまあみろ。

秋田では結局、男鹿と大潟村しか立ち寄れなかったんだけど、イオンで惣菜を買い込んでなんとか娘の食事を錬成したり、寿司をテイクアウトしたり、家族旅行らしい時間も作ることができた。知らない土地で犬の散歩をするのも悪くなくて、街の雰囲気を掴むことができる。いかんせんやることが多いし、移動している間は何もできない。結果、パソコンを開く時間は一切なく、スマホもなんとなく触るぐらいで、毎日が過ぎていった。

強制的なデジタルデトックスになったと思う。娘と過ごす時間はとても尊くて、日々の暮らしでは得られないものが確実にあった。そしてこの旅を経た娘の成長は著しく、週5日も朝から夕方まで保育園に預けている状態とはまたぜんぜん違うなと思う。家族の社会と保育園の社会。この両方を行き来するのがたぶん重要で、一方に偏らないバランス感覚を今後も模索していきたい。

秋田から信濃町まで7時間の移動もまた長かった。大荒れの日本海。突風で何度も「ヒィィィ!!」と叫びながら運転して、何度も吹き飛ばされるビジョンが浮かんだ。マジで怖い。雪道も突風も全部怖い。さらに秋田⇔新潟までの間に充実したサービスエリアが存在せず、中央集権の反対側を家族で大移動していたのは我が家の人生を表しているような気がしてきた。

函館から南下するような旅は何度もできないだろうと思って、かなり無茶なスケジュールで移動してみたが、やればなんとかなるなと思った。またひとつ何かしらのレベルが上がったので、今度は舞鶴→丹後→鳥取あたりの裏日本を攻めてみたいな。犬が泊まれる宿さえおさえられたら、後はあまり考えずに車を走り出せばいい。動けば、たどり着く。この純然たる事実を家族で噛み締められたのは、今後の糧になるぞ!するしかねぇ!

溜まった仕事、積もった雪、抜けない疲れ。

これが人生。

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